いわゆる「第六感」と言われる直感力が通常レベルより特別に発達していて、視えない世界の事がわかる能力を占い鑑定に活かしている占い師がいます。
霊感師、霊能力者などと呼ばれ、占星学やタロット占い、四柱推命などを操り、他の占い師とくくりを別にしています。
こうした鑑定師の皆さんは、
- 祈祷師やシャーマン、霊媒師の家計である
- 大事故や大病などで生死の境をさまよい、臨死体験をして生き返ったら特殊な能力が身に付いた
- 幼少期から視えないものが視えたり、聞こえないものが聞こえたりという体質だった
等々の経歴を持たれている事が多い様です。
霊感霊視とは?
霊感というのは、直感、第六感という、誰にも備わっている能力の中でも特殊な、例えば視えない世界に関する感受性が特別に強いとか、他人の悩みや状況を把握出来る等、特殊な分野で強い直感で様々な事を感じ取れる能力の事ですね。
例えば、クライアントが何も言っていないのに、本人しか知らない筈の情報を言い当てる、亡くなった方の身体的特徴を知っている…などがわかりやすい例でしょうか。
また、その人の生活背景が分かったり、思考パターンが分かったりする事もある様です。
加えて、霊視という事になると、文字通り視えない筈のものが視えたり、クライアントの背後にいる守護する存在が視えたり、先祖の霊が何かを伝えたがっている、などという事が分かったりする能力が加わるという事になります。
霊感でも、先祖の伝言などがわかる場合もありますが、霊視となると、これをビジョンとして受け取れるという事で、これはもちろん亡霊が視えたりする能力も含んでいます。
憑依や霊障を祓ういわゆる浄霊をする事が出来るのもこうした霊能力者の仕事という事が出来るでしょう。
ただし、これは霊感霊視が出来れば誰でも出来るという事ではなく、仏教なり神道などの裏付けや実践が無いと、大変危険な行為ですので、本当にこうした行為が出来るのは、ごく少数と理解しておく方が安全と言えるかもしれません。
彼の嘘もお見通し?
恋愛問題の相談では、こうした先生達は非常に頼もしい味方になってくれます。
例えば、
昨日夜遅くまで彼と連絡が取れなかった。
今朝問い詰めると彼は「接待で連絡する暇もなかった」と言っていたが、実際は別な女性と浮気していた…。
この様な事は占星学や四柱推命などの統計学の占いでは導き出す事が出来ないかもしれませんが、霊感師の先生にはすぐに見抜いてしまうでしょう。
霊視も出来る先生だと、
「髪の長い、紅い口紅のどぎついメイクの女性よ。水商売の方かしら。」
などという事まで伝えてくれるかもしれません。
もちろん、霊視能力の強弱によって、受け取れる情報には差異がありますし、優れた能力を持っていてもその時のコンディションや相談者との波長の合い方によって、微妙に異なる状況もあります。
時にはちょっと見当違いの結論を導き出してしまったりなどの誤差がある事も知っておきましょう。
本当に霊感師なの?
電話占いサイトのプロフィールや紹介文に、霊感霊視という一文があっても、実際には霊感霊視とは限らない場合もあるのが現実です。
というのは、占いを利用する方の中には「霊感霊視の先生に見てもらいたい」と思っている方が非常に多いです。
統計学のみで鑑定する先生でなければ、「霊感霊視で占います」という触れ込みは可能、というのが現状です。
と言うのも、霊感霊視の能力には、はっきりとした条件や規定、基準があるわけではないので、
「私は霊感霊視で占います」
という占い師の自己申告なのですから、霊感霊視であるとうたう事は可能なんです。
もちろん占いサイトの運営各社では、占い師を採用する際にオーディションを実施する所がほとんどですから、よほどの偽物は合格レベルに達する事は出来ないとは言えますが、
「本当に霊感霊視で占っているのか?」
は、オーディションをする側もはっきりとは分からない場合も多々あるのです。
筆者は、若い頃恋愛の悩みである電話占い会社を利用した事がありました。
たまたまその会社のオーナーの先生と電話が繋がり、
「あなたは霊感があるから力を磨いて占い師になった方が良い」
と言われた事がありました。
そして、霊感を磨く方法として学ぶのを勧められたのは、タロットでした。
その後紹介されたタロット占い師の先生は、無償でほとんど毎晩、私に電話でタロット占いを教えてくれました。
かなりスパルタの伝授でしたが、短期間でタロットリーディングのコツの様なものを学ぶ事が出来たと思います。
数ヶ月勉強している間、そのオーナー先生からは度々電話があり、
「こうこうこういう状況があるんだけどどう視える?」
等々質問をして来ます。
そんな日々が続いたのち、
「占い師としてデビューして欲しい」と言われました。
あれは彼女の、能力のチェックだったんだなと思います。
さて、私は先生からの申し出をお受けする事になったのですが、彼女からの条件が一つあったのです。
それは、「タロットカードを使用しても良いが、それを言わずに、霊感霊視で占うという事にして欲しい」という事です。
何故ならその会社は、非常に強い能力を持っているそのオーナーの先生はじめ、霊感師ばかりを抱える会社だったのです。
何故私がそんな会社で採用されたかは不明ですが、その様な会社では、タロット占い師というとちょっとイメージが違ったのだと思います。
さて、そんな条件を呑んで仕事を始めた私はちゃんと占う事が出来たのでしょうか…。
はい、ちゃんと出来ました。
私はクライアント様から、霊感霊視で占う鑑定師として認識され、クレームもなく、占いをする事が出来ていたのです。
タロットカードというのは、色々学問的、歴史的解釈があったり、カバラや占星学との繋がりで解読する方法もあるのですが、霊感で読み取る力がリーディングを非常に左右する占いなので、まさにインスピレーション、直感と直接に響き合う占いという事が出来ます。
ですのでタロットカードを自由に読み解く力というのは、
「霊感で読み解いている」
という事になるのです。
事実、霊感霊視で占うとプロフィールに書いてある先生でも、実際はタロットカードを使用している方を何人も知っています。
余談ですが、私はプロフィールに「タロットで占います」とうたっていますが、ユーザー様からのレビューを見ると、「本当に視えてる」とか、「言わなかった事が分かっていてびっくりした」とか書いて来られる方が多々あります。
「いやいや私は霊感師ではないから視えてないよ(汗)」
と言いたいところですが、そう思って納得されているならまあいいか…と敢えて反論はしておりません。
しかし何故そんなに、視えてるとか霊感師である様に誤解されるのかというと、やはり
「タロットカードである程度の霊視は可能」
だという事なのかなと思う今日この頃なのです。
本物の霊感師を見つける
こんな私の実例もある様に、中にはまったく霊感霊視はできないのに、霊感霊視とうたっている鑑定師も居る(かもしれない)という事を、認識する必要があります。
もちろん悪意ではなく、自分の鑑定力が霊感霊視と同じレベルにあって、きちんとした精度の高い鑑定が出来るという自負があるのならまだ良いのですが、そうではなく、ユーザー様を騙す意図であればこれは大問題です。
霊感霊視ではなくても「きちんとした占断が出来ていれば良い」という依頼者は問題ないかもしれませんが、本当に「視える」先生に鑑定して欲しい方には、一度鑑定して貰って、どんな感触か確認しなければなりません。
本当に力のある霊感師は、曖昧な事は言わない
占いの結果が当たっていようがいまいが、こう視える、こうなるだろう、とハッキリ伝えて来ると思います。
これに対して、能力が怪しい霊感師は、どちらにでも取れる様な、曖昧な答えになったり、フワフワした答えになりがちです。
はっきりした映像が視えていれば、それを根拠にハッキリとした事が言えるはずですよね。
先に述べた、私が以前所属していた占い会社の先生は、本当に確実な能力を持っていて、反論や疑いの余地が無いくらいはっきりと状況が視え、霊も普通に視えている方でした。
「家の数十メートル南に、小さい十字路があるやろ(話した事も地図を見せた事もない)。
そこは鎌倉時代の武将達が通った道よ(後日、土地の古老に言い伝えを確認)。
今も時々迷っている者が居るから、夜は余り近付かない方がいい。」
と、こんな事を電話越しに普通に言ってくる様な方だったのです。
その他諸々の透視がしょっ中出てくるので、当時はまだ今ほどスピリチュアルや霊能力という事を理解していなかった私は、電話で話す事もかなり恐怖でした(笑)。
何を言われるかわからないからです。
ですが、お陰で、本物の霊能力者というものを間近に見る事が出来たのは、とても良い経験になったと思っています。
はっきりした判断基準のない霊感霊視という鑑定では、当たる電話占いサイトに所属の鑑定師といえど、かなりの差が出る占いです。
悩みを相談するなら、人柄や波動も良く、能力もあって優しく癒して下さる先生に繋がりたいですよね。
占いサイトの各先生のプロフィールやユーザー様からのレビューを参考に、よく見極めて頂きたいと思います。
鑑定してほしい問題と、鑑定師の個性や能力が、あなたの期待する鑑定内容によく合っているかを、初回のお試し鑑定で確かめてください。